シチリア日記 -ただいまマルタ・おまけのウィーン-

※この日記は、2005年10月05日にmixiで公開されたものを、転載しています。

9月30日~10月3日 晴れ(ウィーンは雨)&最終日は日食

ただいま帰りました。(ホントは昨日だけど)
最近ずっと旅行が続いておりまして日記がUPできませんでしたが、今日から再開です。

日本からわたしのパスポートをこっそり運んできた友人と、いよいよ海外へ!
とりあえず行って来た町は、イタリア:「タオルミナ」、「カステルモーラ」、「シラクーサ」、「カターニャ」、そしてオーストリア:「ウィーン」です。

結論から言うとかなり散々な旅行でした。
マルタ~シチリア間はフェリーで1時間半の距離ですが、なぜか飛行機ルートを選択。

早朝5:30の便なので、3:30頃家を出るのですが、軽く風邪気味なのに寒い空港で時間まで待ち、飛行機に乗り込んだらたったの45分で空港のあるカターニャに到着してしまいました。

現地でもまだ夜は明けていませんでしたが、「プルマン(?)」と呼ばれる長距離バスに乗り込み、一路タオルミナへ。(写真左。写真内、右側の山の周りの町がタオルミナ。左側の山の上にあるのがカステルモーラ)

と、思いきや、乗って20分程でバスがなぜかストップ。1時間近く停まっていましたが、結局降ろされました。
どうやら、ストライキだそうです。

列車でタオルミナへ向かい、町のふもとにある駅に着きましたが、ここでもバスがストライキ中なので、重い荷物を持ちながらてくてく歩いて急な山道を登ります。

町に着いても、宿まではまたさらに登らないといけませんでしたが、とりあえず到着。タオルミナでは雰囲気の良い路地が多く、なかなかイイ感じです。(写真中。真顔で頭から木を生やしている不思議な人)

ロープウェイで映画「グランブルー」のロケ地になった(?)らしき、島まで行ったり、町の広場では映画「ゴッドファーザー」の「愛のテーマ(?)」を奏でる芸人が居たりと、ご当地ならではの楽しみがあるひと時でした。

カステルモーラにも急な坂道を歩いて登り、その眺望を満喫。
エトナ山には雲がかかっていて山頂は見えなかったのが残念でしたが、なかなかいい町でした。

次の日は、のんびりと宿を出発。
バスは昨日のストライキのせいで信用できなかったので、またもや列車で移動、シラクーサまで向かいます。

駅では海を見るために、友人の制止にも耳を貸さずに線路をまたいで移動していると、遠くから警備員に呼び止められます。

どうやら線路の上は歩いてはいけないようです。
とりあえず、パスポートを見せろと言われ差し出すと、こっちへ来いと連行(写真右)。駅の端にある建物の中へ連れて行かれ、5ユーロ出せと言われます。

軽く文句は言いながらも、お金を出すとその警備員は書類にパスポートナンバーを写したり、カリカリ書き始めます。

うーむ、どうやら彼、鉄道警察の方だったようです(どうりでピストル腰に付けてたわけだ。。。)

このあたりで、軽く冷や汗が流れるのを感じますが、これからイギリス行くのに、犯罪者登録されてはかなわんと「立ち入り禁止なんて(英語では)書いてなかったじゃないかー」軽く抵抗してみると、5ユーロで済んでありがたえと思えと、改めて怒られます。
まあ、そんなにシリアスな問題では無いようでした。
記念に、タオルミナ警察のスタンプが入った始末書らしき物を頂けたので、よしとしましょう。

で、なんだかんだでシラクーサに15時ごろ到着。
その日の宿は、カターニャ(シラクーサから1時間ちょっとの距離)なので、しっかり者のわたしは帰りの電車の時間をチェック、かなり慣れた旅行者です。

まあ、色々歩いて見て周り、「何とか島」と言う旧市街地はなかなかイイ雰囲気で、結婚式後(前)の撮影をしている方々に2組も出会ったほどです。

とりあえず、一通り観光が済み、20時近くの便に間に合うように駅に向かい、チケットを買うと、丁度停まっている列車に乗り込みます。
と、それは寝台車なので乗れないらしい。
へー、シチリアからローマまで列車で行けるんだーと感心しているのも束の間、駅員に尋ねると、カターニャ行きは次の日の朝だと言うじゃありませんか。

どうやらまたやってしまったようです。
乗り過ごしてしまったようです。

さっきチェックしたときは壁に貼ってある、タイムテーブルを見たのですがどうやら夕方以降は寝台車ばかりで、本来の自分が乗るべき電車の最終は18時台だったようです。

まあ、わたしはいい加減、自分自身この手のトラブルに慣れてきたので、速攻カターニャ行きは諦めてシラクーサで宿を探します。

しばらく、飛び込みで宿をあたり安い所を見つけると悪化してきた風邪を押し、せっかくなのでさらにシラクーサを楽しみます。

最終日の10月2日は、空港のあるカターニャでゆっくり目のスケジュール。
さすがに、飛行機は乗り過ごせません。
大きい町でしたが日曜日という事もあり町は静かであまり見所が無く、夕方にはさっさと空港へ行ってしまいました。

チェックインの受付はまだ始まっておらず、長らく待たされましたが出発1時間前になってようやく開始。うーん、全て順調!

帰りの便は20時台発なので、45分で着くなら10時過ぎには家に戻って、サシャとカポエイラの練習でも出来るかななんて話も、旅に出る前はしてました。

カウンターに並びます。
「えーと、KM513マルタ行き。よしよし、これこれ」と、マルタ航空のカウンターを見つけ並びます。
すると、友人が言います。「VIENNA(ヴィエンナ)って何?」。

「はー、やれやれ。ヴィエンナはウィーンですよ。Via VIENNAって書いてあるからウィーンを通ってマルタ行くんでしょ。」と、半分まで言いかけてようやく自分も気が付きます。

え!?シチリアからマルタってすぐ隣ですよ!1時間以下の距離ですよ。ウィーンってあのウィーン?イタリア本島のさらに遠くにあるオーストリアのウィーンですか??

「まず、ウィーン。次、マルタ」
駄目押しをするかのように、となりの似た状況らしき乗客の問い合わせに応える、受付のお姉さんの声が聞こえました。

確かにチケットを良く見てみると、「行き:ダイレクト45分。帰り:ウィーン経由5時間15分。」って。。。

どうやらまた、やってしまったようです。
シチリアもちょっと寒かったけど、さらに寒い、音楽の町ウィーンへ行ってきます。

とりあえず、そんなおバカなルートに乗るシチリア発マルタ行きの乗客は、全部で5名。チケットにすら書いてなくて、当日知ったかわいそうな人も居ました。

結局着くと、20分程待合室で待機した後、買い物も出来ないまま、即、折り返し。また、シチリアの上を通ってマルタへ向かいます。

マルタには10月3日深夜2時近くに到着。
バスなんて当然無いので、意外とシステムがオーガナイズされている良心的なタクシーで家まで向かいます。
風邪はさらに悪化している模様。

その日の昼は日食でした。
ふー、疲れた。

皆さん。旅行する時は、事前にしっかり準備しましょう。(前にも言ったような。。。)

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
ハト|カポエイラ講師

ハト カポエラ講師

■カポエイラのインストラクター ■ブラジルとイギリスで修行留学 ■女優/モデル/芸能人/役者さん等指導 ■一般人向け指導数述べ15,000人以上 ■渋谷とオンラインでクラス開催中