物事やルールは、明確な方が我々日本人には安心ですよね。
でも、残念ながらカポエイラでは、反対に何かにつけてルールが曖昧ですよね。
ただし、その曖昧さゆえに、鋭い観察力と高度な応用力が求められるという点がカポエイラの面白さでもあるんですね。
今日はそんな話です。
最近ふと、我々日本人はカポエイラでも試験勉強と同様に、暗記重視と言うか、物事を型にはめ過ぎているんじゃないかと思うことがあります。
で、その分応用力に弱いというか。
例えば、どの歌がアンゴラの歌なのかとか、ホーダの入り方はどれが正しいとか、ビリンバウの入り方や終わり方はどうだとか。
そもそも、アンゴラと一言で言っても、グループによってもシチュエーションによっても違うし、もちろんメストレごとにも歌う歌は違いますよね。
まあ、それでもほぼ共通の歌ってのももちろん有るのですが…
ホーダの出入りなんて、それこそ定義付ける事なんて難しいですよね?
CDO東京でも、流れによって色々変わりますし、グループが違えばまるで変わってくる場合もあるでしょう。
ビリンバウの入り方終わり方なんていうのも、色々なパターンが有るので、一概には言えないでしょうし。
ただ、誤解しないで欲しいのは、明確でないなら何をやっても自由な訳ではなくて、やはり、それは絶対ダメっていうルールも存在はするのです。
つまり、暗記がいけない事である訳ではなく、それはそれで活かしつつも、カポエイリスタは観察力と臨機応変さをもっともっと重視するって事です。
ある程度の事前の知識も必要だけど、1番大切なのは、それぞれのホーダそれぞれのシチュエーションを注意深く観察し、理解した上で、それに沿った形で柔軟に対応出来るのが、応用力のある優れたカポエイリスタなんでしょうね。
あなたは、暗記だけで詰め込んで対応しようとしてるカポエイリスタですか?
それとも、よーく観察して習っていない細かいルールにも気付き、柔軟に対応出来るカポエイリスタでしょうか?