今日の世界で主流のカポエイラ教授法(カポエイラのスクールに通う習い方)が成立したのはほんの80年前ですが、現在のカポエイラが成立し始めたのは1700年代ですでに300年ほど経っています。
さらにカポエイラの原型となるものはアフリカが起源であり、ブラジルへ奴隷と共にやってきたカポエイラの歴史は、1500年代から始まりました。
ここでは、長いカポエイラの歴史を年表にまとめました。
カポエイラ歴史年表
1450年ごろ
アフリカ人を新大陸へ運ぶ大西洋奴隷貿易がポルトガルによって始まる
1500年
カブラルがブラジルに漂着、ポルトガル領を宣言
1500年代
アフリカ各地からブラジルに連れて来られた大量の奴隷たちは自国の文化を維持しカポエイラの元になるものが形成され始める
1533年
奴隷を労働力とするさとうきび栽培が発展し始める(それゆえブラジル文化は農村的)
1600-1700年代
脱走した奴隷の集落が多数生まれ、支配層への対抗手段としてカポエイラが利用されたとされる
また、今日のカポエイラというものが確立され始めたのは1700年代とされる
1763年
ブラジル植民地首府をサルヴァドールからリオデジャネイロに移転
1850年
奴隷貿易を停止
1888年
ブラジル、世界で最後の国として奴隷制を廃止
(しかし奴隷制が廃止されたため逆に生活の基盤を失い困窮した奴隷たちの一部は、カポエイラを悪事に使う場合もあった。また、ギャング間の抗争や隣国との紛争では有効な戦闘手段として利用された)
1890年
カポエイラが法律で禁じられる
1932年
格闘技の道場として初のカポエイラスクールがオープン
1940年ごろ
公式にカポエイラが違法ではなくなる
1941年
初のカポエイラアンゴラのスクールがオープンする
1953年
大統領の前でカポエイラ・ヘジョナウのデモンストレーションが行なわれる
その前後よりカポエイラが国技として認識されるようになる