木曜日のカポエイラ初心者クラス 五反田教室では、「バターがこぼれた」話しをしました。
Vou dizer á meu senhor
Que a manteiga derramou.
E a manteiga não é minha,
E a manteiga é de ioiô
私はご主人様に話すつもりだ
そのバターがこぼれたことを
そのバターは私のものではない
そのバターは主人の(子どもの)ものだ
カポエイラの歌 「Vou dizer á meu senhor Que a manteiga derramou」
まあ、カポエイラではよく歌われる基本の曲の一つなのですが、
奴隷制があった時代、白人の主人の屋敷には多くの黒人奴隷たちが働いていたそうです。
その頃の彼らのメンタリティを知ることができる興味深い歌なので、ハトは大好きです。
(不思議なことに)ひっくり返ってこぼれたバターについて、誰も責任を負おうとしない。(多分、自分の不注意が原因だとは思うが。。。)
奴隷たちいわく、バターがこぼれてしまったが、それは私のものではない。ご主人様のものだ。
確かにそれはその通りであるけれども、まったくもってそのアクシデントについての解決になっていなくて、
そんな発言をしたところで意味は無いのに必死な感じがして面白くないですか?
どうやら、奴隷たちはしばしば、そのような理屈を使って白人たちによる絶対的な支配に対してささやかな抵抗を表したんだそうです。
何だか、子どもの屁理屈みたいですね(笑)
と、まあ、バターがこぼれた話ひとつで、こんな歴史的背景や当時の奴隷の環境による、特殊なメンタリティがあったということが分かる深~い話しでした!