今回の日記は普段と違い
あるカポエイリスタの思い出を
ふつふつと語りたいと思います。
ハトが始めてブラジルに行った時
まず初めに通っていたカポエイラ道場は
サンパウロのコルダォン・ジ・オウロ本部でした。
そこで、受付をしていたのがその彼女で、
当時のキビの奥さんでもあり、まだ4歳のナタリーのお母さんでもありました。
南米一の大都会サンパウロ
世界中からの来客も多く
初めは、
ものすごくフレンドリー!
というわけではないと感じた本部の人々
本部に入るための階段を上がると
少し気だるい感じでデスクにデンと構え
メストレ・スアスナか?彼女か?というくらいの存在感でした
受付の彼女は目つきも鋭く
ハトにはとても怖い雰囲気に感じられ
話し掛けるのもためらわれたほどでした。
やがて、好奇心旺盛なナタリーと仲良くなり
時間がかかかったものの
次第に本部のカポエイリスタ達とも打ち解け始め
連中がとても良い奴らだと分かるようになる頃には
ハトに対して
ようやくその怖い彼女からも笑顔が出るようになりました。
ナタリーを通して、少しずつ警戒心も薄れ
ハトに対する信頼も出てきたのでしょう。
次第に話もするようになってきました。
しかし、相変わらずの鋭い目つきで話す彼女のポルトガルは
ハトにとってはとても難解で
ブラジルで会った人の中で最もリスニングが難しい人でもありました。
当時、言っていたことの半分程度も理解できたていたかは謎です。
煩雑な受付業務をこなすゆえ
あまり練習で動くことは多くなかったものの
たまにジョゴで手合わせした時の、彼女の迫力とプレッシャー!
ハト程度の軽量級だと
ガードの上からでもホーダの外へ吹っ飛ばされてもおかしくないほどの
力強さとアグレッシブさ
マルテーロの鋭さは
今でも鮮明に覚えています
ここ数年は運ちゃんをしながら
女手一つで娘を育ていると聞いていましたが
そんなタフな彼女なのに
まさか、突然この世を去ることになるとは…
ナタリーは、まだ10歳くらい…
とても
とても
悲しく
信じられないような話なのですが
コルダォン・ジ・オウロの多くのカポエイリスタが
そのあまりにも突然で早過ぎる死を悼んでいるようで
Facebookでも
彼女に関する記事が多く見られました。
Vai com Deus, Morgana, descanse em paz