カポエイラで一番大切なのは出川になること
今回はそんなお話
原因を外に求めている
カポエイラでは様々な技やテクニックが存在する
もちろん、それらを習得することも大切だし習得できた時の喜びも大きい
でも、時々陥りがちなトラップが、「技を習得しないとカポエイラが上達しない」、「カポエイラが成立しない」と、考えてしまうパターン
自分が上手くカポエイラできないのは自分に何かが足りないからだ、と答えや解決策を外に求めてしまうわけだ
日本人にとっての英語と同じ
確かに、例えば日本人にとっての英語のように、多くの単語を知っていた方が表現方法に幅が生まれ、円滑なコミュニケーションが取りやすくなるかもしれない
でも、それ以上に大切なのは伝える気持ちと理解する気持ち
英単語を知っているかどうか以前に、この気持が弱いと伝わるものも伝わらない
学校で沢山英語を学んだのに、道端で外国人が行き先に困っていそうでも助けない、街で外国人に話しかけられても逃げてしまう…
こんな光景がなんとなく想像できてしまうけど、日本人が英語を学ぶ意味はあくまで受験のためだけだったとしたらもったいない
つまり、英語を学ぶことは単なる手段に過ぎず、本来の目的はコミュニケーションを取ること
出川になれ
そこでタイトルの「出川になれ」につながる
念のためによく知らない人のために説明すると、イッテQの企画の一つで、出川が海外に行って与えられたミッションを拙い英語でこなすというものがある。
中学生レベル以下の間違いだらけの英語だけど、出川は恐ろしいほどのコミュニケーション力で、そのミッションを達成してしまう。
そこには、正確な発音や文法の正しさで表現することなどよりももっと本質的な、自分の気持を伝えるという熱い姿勢が、多くの視聴者に共感を与えている。
だから、ごちゃごちゃと頭で考えて行動に移せない人は、出川になれば良いのである
目的と手段
カポエイラにおいては、技を多く知っていたり使えたりすることはコミュニケーション手段が豊富なことを意味するけど、本来の目的は、いかに相手と体を使ったコミュニケーションを取ることができるか?ということ
技を沢山繰り出すことが、上質なコミュニケーションにつながる、と勘違いしやすいから注意が必要
日本人は器用な人が多く、頭でっかちになりがち
手段の習得ばかりに意識がいって、肝心の目的が果たせないなんてことが無いように注意したい
繰り返しになるけど、カポエイラの闘いの目的は「技を沢山覚えることではなく相手と沢山遊ぶこと」
相手と時にはハラハラドキドキと、楽しくコミュニケーションすることを忘れないように
まとめ
この記事で言いたいことは、カポエイラにおいても「技ができない自分は目的が達成できない」と諦めたり外に解決を求めたりするのではなく、目的と手段を取り違えることがないよう、「自分の出来る範囲で目的を達成する!」というマインドセットを持とう、である
だから、カポエイラにおいても出川になれ!