カポエイラにおける表現について

土曜日は、大井町、中小企業センターでした。

ここで普段利用しているヘルストレーニング室は、夏は暑く冬は寒いステキな部屋ですが、土曜日程度の暑さではまだまだでしたね。

その割に何人かの男子は、この日は軽めの内容だったにも関わらず、練習後、バテバテになっていました。

まあ、練習そのものというより、普通に夏バテだったようですが。

さーて、この日の内容はというと、ハトがロンドンで受けたポンシアニーニョのワークショップのネタの一つでした。

そう、カポエイラにおける「表現」です!

その練習の冒頭に良い質問がありました。

「表現って、何を表現すれば良いんですか?」

確かに、何を表現するんでしょうね?

まあ、答えは自分で考えてもらえれば良いです。なぜなら、数年やそこらじゃ出ない答えでしょうから。

で、内容ですが、攻守に分かれて、それぞれの動きの中での表現力を見せる練習でした。

いや~、やってみると中々に難しい。

普通の技練習と違って、出来ているのか出来てないのか、合っているのか合ってないのか分かんないですからね。

その成果は、相手や回りの反応を鏡にすると見えるような気もします。

メストレも言ってましたが、何が正解で、またはそうでないかなんてものは無いとのことです。

言うなれば、自分はこういう人間なんだとプレゼンをしているようなものなので、それに間違ってるなんて誰も言えないのと同様でしょうね。

ただ、そのプレゼンが共感や感動を与えるか、又は、つまんない表現(=つまんない人間?)と思われるかは別問題なので、この練習が重要となる訳です。

それにしても、さすがは舞台芸術やアートの精神が進んだ街。ロンドンのカポエイリスタは、初心者でも自分のスタイルを持っています。

我々、日本人ズも、誰かのマネで終わらないように、自分のスタイルを追求していきましょう!

最後にメストレが言っていたのが、カポエイラムーバー(カポエイラの動きをするだけの人)と、カポエイリスタ(カポエイラをする人)とは違うと言ってましたが、その鍵が、この「表現」なのではないでしょうか?

ちなみにこの絵は、メストレ・ポンシアニーニョのファーストCDのジャケットで使われていますが、彼の世界観を表していると思います。

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ハト|カポエイラ講師

ハト カポエラ講師

■カポエイラのインストラクター ■ブラジルとイギリスで修行留学 ■女優/モデル/芸能人/役者さん等指導 ■一般人向け指導数述べ15,000人以上 ■渋谷とオンラインでクラス開催中