ずっと以前、その話の前後は思い出せませんが、こんなくだりを耳にした事がありました。
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昔々あるところで、とあるカポエイリスタが通りを歩いていると、ちょっとした事から、見知らぬ男と喧嘩になりそうになった。
そのカポエイリスタは、当然ジンガを始めて闘いに臨んだが、相手の見知らぬ男もカポエイラ使いだったようで、同じくジンガを踏み始めた。
ところが、そのジンガを見たカポエイリスタは、相手とのレベルの差を悟り、戦わずして負けを認めたという…
この話を聞いた頃、初心者だったハトは、ジンガを見ただけで相手の強さがわかるなんて、漫画の中の世界だけだろうと鼻で笑ったものです。
そんな漫画ありませんが。。。
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その話を聞いてから7年程時は経ち現在、先日のロンドン滞在の最終日に、ブラジル人の先生達と観光に行った際です。
とあるオシャレなジーンズショップで試着したジーンズにご満悦のコントラメストレ・バイアーノ。
彼が、店内の鏡の前で突然始めたジンガもまた素晴らしく、うわっ!こりゃ勝てんわ!と、思った時にΣ(゚д゚lll)気付きました。
ハトもジンガで相手の戦闘力が分かるようになっていたと…
今回のロンドン滞在ではCDOロンドンの通常練習に参加していてすぐに感じていましたが、メストレ・ポンシアニーニョのジンガはなにかレベルが違う、なんだかオーラをまとっているな~、と思っていました。
昔ハトがロンドンで練習していた頃より、もっともっと遠いところに行ってしまったような、もう別次元のクオリティでした。
実際にメストレが本当にさらに上達したのか、それとも、ハトがようやく違いが分かるような域に達したのかは分かりません。
これは、経験を積めば積むほど下手になるとでも言うのでしょうか?
もしくは、カポエイラやり始めて半年位が、1番上手だったとでも言うのでしょうか?
要するに、以前のように違いが分からなかった頃、実際より少しに見えたメストレと自分との差も、カポエイラを知れば知るほどおのれの未熟さに気付き、その差がさらに広がった様に感じてしまったということです。
あなたは、ジンガで戦闘力が分かるカポエイリスタですか?