カポエイラが単なるフィットネスではなく、そして単なるスポーツでもない理由
それは勝ち負けよりも楽しさを最優先しているという点!
アドレナリンを大いに放出させる格闘技とテンション爆アゲするダンスのスパイスが加わって、とても変わった面白さが味わえる
快感エクササイズ
快感エクササイズとは
マラソンにおけるランナーズハイや筋トレをやり切った際に得られる高揚感。これらは「脳内麻薬」と言われるホルモン「ドーパミン」と「エンドルフィン」が原因。
走ることが嫌いな人や筋トレが苦手な人でも、いざ相手と対峙して攻撃されたら避けたり反撃したりしなければならない。つまり一種の戦闘状態と脳が勘違いして、様々なホルモンが分泌される。
カポエイラの楽しさの一つは、この脳内物質をドバドバ出させるエクササイズという点。
ドーパミン
運動能力や感情に影響を与える脳内物質の一つ。ドーパミンは不安な気持ちを和らげ、幸福感や興奮を引き起こす。
エンドルフィン
運動や食事などによって分泌される脳内物質であるエンドルフィンは、快感や幸福感をもたらす。ストレスや不安な気持ちを和らげ心理的な健康に影響を与える。
脳内麻薬の快感とは
カポエイラで脳内麻薬が分泌されて実際に起きること
- 興奮で本当に背筋がぞわぞわとする
- 意識せずに大声で叫んでいる
- 知らない間に飛び跳ねている
- 大興奮で心臓がドキドキする
- 何でも出来るような気がする万能感
- お祭りとライブとフェスのようなパーティー感
そしてその快感が忘れられなくて、何十年も運動を続けてしまうようになる。これがカポエイラ東京の主宰者が、実際に体験しカポエイラを続ける一番の理由。
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なぜハトはカポエイラをするのか?
超久々の投稿です。 ふと、「自分はなぜカポエイラをするのか?」ということが気になったので、思いつくままに書いてみたいと思います。
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ドキドキ・ワクワクのアドレナリン
音楽の流れに乗りながら、相手と絡みながら、妙な動きを出し続ける。
大勢の人が取り囲む輪の中で自分に向けられた熱狂が最高潮に達すると血管の中のアドレナリンもMAX❗️
闘争か逃走か?大興奮でドキドキが止まらない‼️
アドレナリンとは
動物は敵と対峙すると、戦闘の準備または逃げる準備をする(闘争と逃走)。
その際に分泌されるのがアドレナリンというホルモンで、心拍数や血圧が上昇し、体に蓄えられた糖質を分解してすぐにエネルギーとして使えるように準備する。
このように動物の体の仕組みとして、通常時以上の力が出せるチートモードの鍵がアドレナリンというわけ。
ダイエットが続かない人にこそアドレナリン
アドレナリンが脳に達すると、さらに別の様々なホルモン(ドーパミンやエンドルフィンなど)が分泌され疲れ知らずな状態になる。
そうなると、通常時とは比べ物にならないくらいのチカラが発揮できたり驚異的なパフォーマンスを見せたりすることができる。
それらのホルモンは強い中毒性があるため、それを体験すると病みつきになるケースが多い
だからダイエットのために運動を始めても続かない(涙)という人にこそ、こういったアドレナリン放出系のワークアウトはおすすめ❤️
アドレナリンでダイエットがはかどる
前述の通り、アドレナリンには通常の肉体や精神のパフォーマンスを大きく引き上げる効果がある。
単純にそれだけでも大きくエネルギーを消費する上に、疲れ知らずで動き続けられるとしたら、平常時ではすぐに限界になっていたワークアウトのメニューすらも、難なく上回ることができてしまう。
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カポエイラのダイエット効果
ダイエットは、食事7~9割、運動3~1割。一見、運動の効果は少ないように見えるけど、違う言い方をすると食事だけじゃダメ、運動が必須! ここでは、効果的なダイエットの基本と、カポエイラにおけるダイエット ...
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興奮の理由「音楽」
人はカラダを動かしていなくても生命を脅かす危険な状態に遭遇しなくても、音楽を聴くだけで興奮ホルモンを分泌する。
アフリカをルーツとして、ラテンの国ブラジルで生まれ育ったカポエイラの文化は、信じられない高揚が得られる。
魂を揺さぶるような原始的な音やリズム、歌の掛け合いなど、単なるBGMでは収まらないエネルギーがある。
興奮の理由「格闘技」の緊張感
相手から放たれた蹴り、それが自分に向けられたものと認識した時、人は本能的に闘争(もしくは逃走)モードになる。
必ずしも勝ち負けがあるわけでも、ギリギリの命の駆け引きがあるわけでもないカポエイラだけど、避けなければならない蹴りが来た時は、さすがにアドレナリンが分泌され、人の体はその準備をする
興奮の理由「場の盛り上がり」
そして何より、音楽や格闘技も含めたすべての要素はこのエネルギー(カポエイラではAxé アシェーと呼ばれる)に集約される!
カポエイラのゲームの場は、人垣と楽器隊でできた円で形作られ、円の中に居るカポエイラプレイヤーの2人にその場のエネルギーが集中する。
エネルギーを受けた2人はさらにアドレナリンを分泌し、超人的な動きを生み出すというわけ。
それを見て興奮した観客の歓声や楽器隊のエネルギーが、また2人をさらに超人的な動きへと駆り立てるという、興奮のスパイラル!
人生を楽しく
前章まではホルモンの働きについてだったけど、ここからはもっとカポエイラ=ブラジル人のマインドセットのお話。
カポエイラは単なるスポーツではなく文化であるゆえに、やはりブラジル人らしさ、ブラジル人の思考を学ぶ必要がある。
- 明るく気さくなところ
- 感情豊かで人生を楽しんでいるところ
- 笑い、泣き、怒る、自分の感情をストレートに表現するところ
などは、カポエイラの表現力のトレーニングから学ぶことができる。
でも、そもそも感情の表現の仕方なんて学ぶものじゃない。
素直に音楽を感じて、その場のエネルギーに心を解放するだけ‼️
子どもの頃、誰でももともと出来ていた簡単なこと。
カポエイラのデメリット
カポエイラの唯一のデメリット
それは興奮しすぎるということ…
例えば寝る前?
頭の中でその日のカポエイラ練習であった手に汗握るやり取りを思い出すと、また血液の中をアドレナリンが駆け巡り始めてとても寝れたもんじゃない。
カポエイラの事を考えていると、なかなか寝付けなくなってしまう点が唯一のカポエイラのデメリット(笑)
まとめ
とにかく、カポエイラは楽しい!
ゲーム感覚、遊び感覚で全身を使って運動するから、楽しさにつられて自然に体を使うことになる。
脳内麻薬には濃度の違いがあるけど、最高に濃い脳内麻薬で快感を経験したら何十年もその快感を忘れられない。
楽のしみながら知らないうちにエクササイズできてるなんて、控えめに言って最高じゃない?