そういえば、最近、カポエイラ東京では格闘技的な練習をしているせいで顕著ですが
たまに、相手しっかりと蹴れない人を見かけると思います。
今回はそんな、「No!と言えない日本人」的な、「蹴ることができないカポエイリスタ」についてです。
やはり、気が優しい人に多いと思いますが
通常なら明らかに蹴らねばならないようなシチュエーションでも意図的に蹴らなかったり
相手が上級者でも自分の蹴りを途中で止めたり、人がいない空中を蹴ったり
そんなシーンをみなさんもよく目にしたことがあると思います。
ここでは、それを仮に「うわっつらキック」と呼びます。
経験者相手の場合、うわっつらキックは必要ありません。
自分は、「先生や先輩に当たってしまう!」と、思ってのことかもしれませんが、それはうぬぼれというもの。
少なくとも先生や経験者相手には、まず当たらないので思い切って蹴ってみるべきです。
すばらしい返しや反応を見せてくれるはずです!
とにかく、上のレベルの人に対して蹴りを途中でやめたり、遠慮したりするのはその人を信用していないことになり失礼でもあります。
一般人にとって、蹴りは暴力的な攻撃に見えますが、カポエイリスタにとっては単なる手段の一つ、目的は相手とのコミュニケーション、
蹴りを通して、相手と体と体の会話をしているわけですね。
しっかりとした蹴りをしないのは、うわっつらの会話をしているだけと一緒!
鋭い蹴りは、相手と深い関わりを持ちたいという意思の表れでもあり、相手からも鋭い回答を引き出すはずです。
遠慮ばかりしていたらいつまで経ってもうわっつらの付き合いです。
思いっきりぶつかっていってみてください。
蹴りを単なる蹴りと思い込まず、同じカポエイラという共通言語を話す者どうし
蹴りを通してたくさん会話をし、もっと友情を深めましょう!