ベルリン到着 初カポエイラ参戦
ホステルにチェックインして、即カポエイラへ向かう。
番地番号が曖昧でよく分からないけど、そこに居た人に聞くとどうやら合っているらしい。
ていうか、それがカポエイリスタだった。
金曜日のアカデミアは、何かの学校的施設の地下。
しばらくすると、ベルリンのプロフェソールIzolが来た。どうやら、ハトの事も覚えていたようだ。
クラスが始まる。参加者は10人弱。長旅であまり力が入らなけど頑張る。
クラスの雰囲気は、若干ゆるい感じ。
疲れてベンチに腰掛けたり、壁に手をついて休んでいたり、合間合間でおしゃべりしたりと、まるで緊張感は感じられない。
終わってからみんなで、行きつけの店らしい近くのピザ屋へ。
初のドイツビールをトライするが、そこの店の物は冷え切ってなくてイマイチ。
ドイツでは、ビールは水より安いようだ。
そこでは、Izolのクラスの話しを聞いた。
彼は、一年に一回、バチザド前にカポエイラの試験を行なうのそうだ。
内容は、緑帯から黄色帯まで同じ内容。以下の通りで盛りだくさん。
・ビンバセクエンシアx8を1人で両方やる
・ミウジーニョセクエンシアx2を1人で両方やる
・カポエイラの基本の動き一通り
・ラダイーニャシューラコヒードを流れで一通り歌う
・ビリンバウのトーキx8
・楽器すべて演奏する
・口頭での指示に従ってセクエンシア
・カポエイラの歴史について
・コルダォン・ジ・オウロの歴史について
これを、二日間かけて全員が受けるのだが、生徒のカポエイラの上達具合を測ったり、生徒自身も自分が何が達成できていて、何が足りないかを知るためには、非常に良さそう。
そのピザ屋でずいぶんとゆっくりしていたら、もうすぐ深夜12時。
どうやら日付が変わったその日は、Izolの誕生日。みんなでシャンパンでお祝い。
その後、みな帰路につくが、ハトは帰り道が一緒のドイツ人の家に、ベルリンのガイドブックを借りるために少し立ち寄る。
ロンドンでよくあるフラットと呼ばれるものと同じような、古いタイプの建物だ。
海外に来て、いきなり現地の人と話す機会が持てたり、その土地の住人のリアルな生活を垣間見れるのも、カポエイラという共通言語のおかげだ。
夜遅くに、ホステルのもどる。
ちなみに、ベルリン初日だけ泊まったこの宿も中々良かった。
室内は綺麗だし、何よりホステルの受付の人のサービスがすばらしい。
日本のサービスレベル以上の笑顔とフレンドリーさだった。
ベルリン二日目以降は観光と仕事
とりあえず、Izolのカポエイラクラスは、火曜から金曜まで。
せっかくの滞在なのに、週末と月曜が練習できないのは残念。
ベルリンは、けっこう月曜休みなお店が多い気がした。
宿は、初日の安ホステルから、仕事先の近くのちょっと良いホテルに移動。
日曜から火曜までは、この旅の本来の目的である仕事をこなし、合間合間でベルリン観光も行なう。
恒例、世界でバナネーラ、ブランデンブルグ門やベルリンの壁など。
ベルリンでのカポエイラ最後の日
火曜日、この日の練習場所は、かなり郊外の駅。
ベルリン中心地で見る人たちは、みなオシャレで東京のようだが、この郊外行きの列車に乗っている人達は、いかにも労働者階級な感じで地味な服が多い。
ハトの普段の服装もあんな感じだが、はたから見ると、あんな風に見えるのかもしれない。
もっとオシャレしなければ。
へんぴな駅で降りると、そこからさらに歩いた。
観光客は絶対に居なさそうな淋しくて街灯の少ない薄暗い町や、真っ暗闇の中で怪しい飲み会をしている集団が居た広い公園を通って、
外見はオンボロながらもホームページに載っていた住所にある古い建物にたどり着いた。
でも中身は体育施設になっている。
この日はかなりキツイメニューで、体育館中を端から端まで、地味な技で行ったり来たり。
東京でぬる~い練習に慣れた身体にはかなりハードワーク。
雰囲気は相変わらず緊張感が無いものの、やってる内容は十分難しく、とても緑から黄色帯が綺麗にこなせるレベルではないと思った。
ゆるいのか厳しいのかよく分からんな〜。
話を聞くと、こんなキツさまだまだだと。
水木は筋トレもあるそれこそ本当にキツい練習の曜日なんだそうな。くわばらくわばら。
なんとか今回の遠征で最後の練習も終わり、東京のメンバーに頼まれていたIzolのTシャツを大人買いし、帰路につく。
平日という事もあり、みなどこにも立ち寄らずまっすぐ帰宅。
ベルリン最終日 帰国
翌日は、昼頃の飛行機。
帰りは空路でベルリン テゲル空港からミュンヘンで乗り換え、一路東京の予定なのだが、朝一でホテルの近くのイースターエッグ屋さんでおみやげ買ってたせいで、ホテルを出る時間がギリギリに。
慌てて荷物を抱えてチェックインして空港行きのバスに乗り、無事飛行機に乗り込む寸前に気づいた。
あんなに活躍したハトのスーツはどこだった?
いつもバックパックとは別に手に持っていたり、体の前面にぶら下げて歩いていたから、存在感満載なはずが、今日はその感覚は無い。
あ、ホテルだ!
さよなら、ベルリン。。。
さよなら、ハトのスーツ。。。