ずいぶんとひどいタイトルですね。
いきなりシュールで申し訳ないですが、カバッサの事です
あなたはカバッサを割った事ありますか?
カバッサ(=カバサ、Cabaçaとは、ビリンバウの音を反響させる丸い部分で、ヒョウタンのような植物を乾燥させたもの)です
ハトはありません
(人に割られた事はありますが…)
そもそもビリンバウってかさばるし、グンガのカバッサなんて大きくて取り扱いが大変だし、現代社会で生きる我々にはあんな原始的な楽器、本当に面倒ですよね
今回は、カポエイリスタにとっての、そんなビリンバウの話です
…
札幌のバチザドに行ったときに、メストレ・ロバォンのエピソードを聞きました
メストレ・ロバォンは、世界中にファンも多く、ハトが知る限り最も思いやりがあり、人として尊敬できる素晴らしいカポエイリスタの一人です
そんなメストレにも嫌いな人がいて、たまにその人の文句を言う事もあるそうです
人格者のメストレに嫌いな人がいるのか!?っと驚きましたが、その理由は…
ある日、メストレの大事にしていた1番音の良いビリンバウを、その人が勝手に持って帰ってしまった事が原因らしいのです…
また、別の良く知られたエピソードですと、その昔、ビゾウロ・マンガンガは、警察に没収されたビリンバウを取り戻すために、警官隊と一悶着を起こしたそうです
警察と揉めてまで、ビリンバウに執着しなくていいのに…
…
つまり、カポエイリスタにとって、音の良いビリンバウはかけがえの無いものなんですね
メストレ・コブラマンサも言っていましたが、ビリンバウはあなたの恋人か妻/夫みたいなものだと
そんな大事なものを粗末に扱ったり、あろう事かカバサを割ってしまうなんて、恋人の頭をカチ割るようなものです
カポエイリスタとしてとんでもない話なわけですよ
いや、カポエイリスタとしてレベルの話じゃないですね(笑)
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自分のカバッサを割った事がある人は、改めてカポエイラを学ぶ者としてのビリンバウの大切さを考えて
他人のカバッサを割ってしまった人は、持ち主がいかに悲しむかを考えて
どちらも、二度と繰り返さない様に、割られたカバッサを想って…
合掌