名古屋でカポエイラを指導している久保原さんの日記で、印象に残ったものがありましたので紹介します。
聞かれないのに返事ができようか。本当の先生というものは教えない。
『随筆八十八』中川一政解説にはこうあります。
教えることをしないからこそ生徒は教わることができる
生徒は与えられないから取ろうとする
飢えた獣はどうしても餌を探す
ハトも全く同感です。
日本で、特に東京という都会で教室のようなものをやっていると、
「先生は生徒に丁寧に分かりやすくに教えなければならない」
といった考えの人が多い気がします。
カルチャースクールや学校ならそれでも良いと思います。
カポエイラでも、まだ初心者教室ならOKでしょう!
が、本来ブラジルの文化の一つであるカポエイラにおいて、
「学ぶ」という意味は、そんな受け身な考えとはちょっと違い、
まず、学ぶ側の積極的な姿勢があってこその、カポエイラの練習なんですよね。
………………
(ここから少しグチになるので、下まで飛ばして下さい。。。)
国内でも海外でも日本人を見ていて思いますが、
年齢は大人だけど、何か物事に対して主体的に動くという事をしない子供のような人が多いような気がします。
人に言われないと何もやろうとせず、教えてもらわないと何も学ぼうとしない。
厳しいとすぐに逃げ出し、言い訳や理屈だけは一人前で、問題の原因はいつも自分以外にあると思っている。
主体性や協調性がない人に限って不平や不満が多く、よく自己主張する。
「褒められて伸びる」
と、子供に対して使うようなセリフを、大人になってからも自らに対して言う人も多い気がします。
カポエイラに限らず、一度始めたことを途中で投げ出す人の多くは上に挙げたようなケースが当てはまるのではないでしょうか?
習い事の教室やカルチャースクールでは、例え大人相手であっても、
丁寧に、
優しく、
褒め讃えて、
指導しないと誰もついて来ない時代なのでしょう。
(グチここまで)
………………
しか〜しっ!
少なくともカポエイラに限ってはそういった受け身な姿勢では話が進みません。
日本人は器用なので、技なんてすぐ身に付けられますが、一番習得が難しいのが、
メンタル面!
まず、前述した積極性を今時の受け身な人達に浸透させなければいけない点が、
日本のカポエイラでは実は一番の大仕事だったりします。
...
口で直接教えられなくても、周りを見て自ら学び吸収していく。
人が答えを教えてくれるまで待っているのではなく、自ら解き明かすよう働き掛ける。
カポエイラを通して、そんな主体性のある日本人になれると良いですね。
…
ちなみに、前述のグチの内容に一番該当している受け身な人間、
それはハトでした(汗)
誰よりも主体性の無い人間でしたから。
まだまだ改善の余地はありますが、
カポエイラをやるようになってずいぶんとメンタル面が勉強になりました。