昔、とある北陸のカポエイラグループと居酒屋に行った時の話ですが、20歳前後の若い生徒さん達がカポエイラに対するモチベーションを熱く語っていました。
「モテてやる!」
夏のビーチで行われるイベントで、女の子達にカッコイイとこ見せるために今のおれ達は猛練習中なんだーと、鼻息が荒かった事を覚えています。
実に分かりやすい動機ですね。
当時の私はその分かりやすい彼らの原動力に、感動すら覚えました。
東京ではカポエイラを、夜のおネエちゃんとのトークのネタに使ってる輩も居るみたいですが、それもその人の非常に強力なモチベーションなのでしょう。
ところで、カポエイラをやってると本当にモテるのでしょうか?
ハトは、カポエイラとmixiが縁で奥さんと出会い結婚しました。
メストレ・カベーロは、奥さんとの初めての出会いは、ホーダのビリンバウの下で、手を合わせた時だったそうです。
平均すると、東京のどこのカポエイラグループでも、たいてい1〜3組はカポエイリスタ同士で結婚まで発展しているケースがあるようです。
これが多いのか少ないのかは良く分かりませんが、グループ内外を問わず、カポエイラ関係で恋が芽生えるというのはよくある話です。
ブラジルでもヨーロッパでも、カポエイラが縁で恋人出来た人達を多く見ましたから、それなりに効果はあるのでしょう。
ところで、ブラジルでは彼氏がいる女の子は意外と一途な場合が多いのですが、男はかなり弱肉強食的なところが面白かったです。
きっと、男は女の子に彼氏がいても構わずにちょっかい出す事があるので、女も男もそれを警戒しているのでしょうね。
それはつまり、まるで群れの中の野生動物のようで、彼女がいる場合は、しっかり自分の存在を周りの男にアピールしつつ、自分が気にいった女の子に男がいると、男に対してバチバチ火花飛ばしてくる感じでした。
ハトが当時、普通の女友達と行動してると、たまに男どもが威嚇してくるのなんのって。
もちろん表面上はフレンドリーですが、節々に自分の方が強い的な匂いをプンプンさせるんですね。
そんなんだから、ジョゴなんかした日には、全然レベルの違うハト相手に、上級者がガシガシくるのなんのって。笑えます。
もちろん、とばっちりだと思いながらも、ハトも応戦しました。
男のカポエイリスタは、表から見えない精神的な戦いもしているのです。
カポエイラには勝ち負けが無いって信じてやいませんか?
あれは、嘘です。
少なくとも、男には有ります。
聞いた話ですが、その昔ブラジルの人気のサンビスタ(サンバ踊る女の子)の彼氏は大抵、屈強なカポエイリスタだったそうです。
人間もしょせん動物。
人類皆平等なんて、平和ボケした甘っちょろい島国の幻想なのでしょうか?
やっばり男たるもの、自分の彼女や妻は、どんな相手であろうと、腕力勝負であろうと守り抜きたいものです。
脱線しました。
モテるかどうかに話を戻すと、実はそんなにモテません(笑)
でも、それでは身も蓋も無いので、モテに好影響を与えそうな点を挙げます。
男性に限ってはカポエイラによって、積極性や強さが自信になり、男らしさが身につく。
女性も積極性が身に付くと同時に、イキイキハツラツとしてくる。また、ラテンのボディに改造が成功すると、さらに、良い結果がやってくるのではないでしょうか?
でも、ここ最近のCDO東京では、浮いた話は聞かないですね。
ハトが知らないだけなのでしょうか?
きっと、男気のある女性と、ドMっ気のある男性しか居ないからでしょうね(笑)
次は誰だか楽しみです。