グァラカポエイラって知ってますか?
ハトのカウサやTシャツにあるCDOのロゴには、通常「CAPOEIRA」と入っている所が、「GUARÁ CAPOEIRA」となっています。
GUARÁ(グァラ)とは、GUARÁTINGUETA(グァラチンゲタ)の略なんですね。
つまり、グァラチンゲタのカポエイラって意味です。
という事は、メストレ・ポンシアニーニョもグァラカポエイラの一員ですし、キプロスのカスキーニャも、ギリシャのペペートも、イタリアのプリモもグァラカポエイラなんですね。
おっと、東京にもグァラカポエイラが有りましたよ。
そう、CDO東京ですね。
で、そのグァラチンゲタはどんなところかと言うと、、、田舎です。
人口12万程度です。
サンパウロ州に属していますが、リオ州との境界に近い場所に有り、サンパウロ市とリオ市の丁度中間にあり、サンパウロ市からは、長距離バスで2、3時間です。
町では、主に2人のメストレ、ゼ・アントニオ(ポンシアニーニョのお父さん)と、ポンシアーノ(ポンシアニーニョの叔父さん)がアカデミアを構えており、何人もの才能あるカポエイリスタを輩出しています。
ちなみに、ポンシアニーニョという名前は、アペリード(あだ名)です。本名は、ポンシアーノで、叔父さんと同じ名前という事になります。
ややこしいですね。
その昔、2人の兄弟メストレは、コルダォン・ジ・オウロという名前ではなく、カポエイラ・ド・マーというグループ名で活動していました。
当時、子供クラス(多分12歳位まで)をメストレ・ポンシアーノが、大人クラスをメストレ・ゼ・アントニオが受け持っていたそうです。
なので、メストレ・ポンシアニーニョのカポエイラの土台は、主にメストレ・ポンシアーノが築いたとも言われています。
現在のメストレ・ゼ・アントニオのアカデミア(道場)は立派で、小さな倉庫のような独立した建物です。
正確には、こちらのグループがCDOの中でも、グァラカポエイラとロゴに入っています。
元々は、柔術かなんかの格闘技のジムだったそうですが、何年も前からその場所をメストレが借り受けてカポエイラのアカデミアにしました。
タターミと呼ばれる、柔道が出来るようなマットの部分があり、そこでみんなアクロバット練習をしています。
一方、メストレ・ポンシアーノのアカデミアは、そこから歩いて10分位とすぐ近くにある、レンガ造りの物置き小屋のような小さな建物です。
そちらで、特に障害を持った人達に、カポエイラを教えています。
正確には、こちらのグループは、同じグァラのCDOでも、ロゴにはCAPOEIRA ESPECIALとなっています。
メストレ・ポンシアーノのワークショップは変わっていて、目や耳だけでなく、手足が不自由な人達相手も想定した内容となっており、そのワークショップに参加した健常者は、笑いながら適当にやっている人も居れば、感極まって涙を流しながら受けている人も居て様々でした。
イギリスで行なった時は、比較的ボランティア精神が強い国なので、みな大いに感動しているようでした。
まあ、そんな訳で、グァラカポエイラの一部をご紹介しました。
カポエイリスタはどのグループであろうとも、自分のカポエイラのルーツや歴史、また先人達を特に大切にして敬えると良いですね。
たいしたことない田舎町ですが、グァラチンゲタの事を知っておく必要があるのは、そんな理由からです。
ハトは多分行けませんが、2011年1月に大きなイベントを開催するらしいので、興味が有る方は行ってみてください。