ウィーン シェーンブルン宮殿でコンサート
今夜のウィーンのコンサートに間に合うためにはけっこうギリギリの時間、結局17時近くの列車でリンツを発つことになる。
そして、いまちまたで噂のWestbarnに乗る。
これは列車内でチケットを買う。
(他の列車は切符を持たずに乗ると罰金!)
ん?ずいぶん綺麗な車両だ。車内もオシャレ。もちろん、全席に電源もあるし、無料Wi-Fiも完備!しかも、料金は前回の半額の15€程度!これでもっと早く着くという!
リンツーウィーン間が一時間半、最高じゃないか。
って、ホテルに着いてiPhoneに充電しようとコンセントのアダプターを探すが見つからない。
しまった、列車の中で差しっぱなしにして来たようだ。。。
ホステルに荷物置いてシャワー浴びてスーツに着替えたら、シェーンブルン宮殿まで夜のお出掛け。
宮殿に着いたら、昨日のようにギャラリーの入り口から入って行く。
係りも誰も居ないからぐんぐん入って行けるけど、不安になってきた。
一旦戻って、職員休憩室勝手に開けて聞くと、コンサートは同じ敷地内だけど全然違う場所なんだそうな。
※左下の四角の場所がコンサート会場。間違えて真ん中の建物に入ってしまった。
宮殿だから広くて移動も大変。
無事会場に到着、席につくと大体半分くらいの入り。
日本人のOLぽい人が多かった。ちなみに、オーストリアで見かけた日本人は女性が8割以上な気がした。
景気付けにオーストリアン白ワインを一杯。空きっ腹に急いで飲んだら程よく酔った。
コンサートが始まる。
軽いオペラとバレーもあって比較的気楽な感じ。
前半はモーツァルト、20分休憩の後、後半シュトラウス。
どちらの場合も1番最後の曲はミーハー観光客でも知ってる有名な曲を演奏。分かりやすくて中々楽しめた。
いわゆる本格的な劇場ではなく、クラシックコンサートを楽しむ夕べという感じだったとは思う。素人にはちょうど良かったが、それでも十分感動した。
ちょっと強引な話だけど、カポエイラとクラシック音楽、バレイにオペラ。どれも芸術。
我々、カポエイラの練習が普通になってくると、ついつい芸術ってのを忘れそうになって、単なるスポーツの一つですよって言いたくなるけど、
自分は素晴らしい芸術を学んでいるんだって、自信と誇りを持たなければならないと思った。
ウィーン観光
3/8木 雪のち雨
市内中心に位置するステファンプラーツという場所にある教会で、Xuxoお勧めの北の塔へ登る。
ここは、エレベーターで上まで登れ、外に出てウィーンの街を見渡す事ができる。
近くのキリストグッズショップで宗教画を買って市内散策。
雪が降り、布靴が浸み始めたころ、歩いてようやくファインアート美術館に到着。
この美術館では、有名なバベルの塔以外、まったく情報無しで見て回ったところもちろんブリューゲルの他の作品に、フェルメールやクリムト、ベラスケス、ラファエロやルーベンス、教科書やどっかで見た事ある絵が盛りだくさん!
ハプスブルク家ヤバイ!甘く見てた!
美術館にある、丸天井がステキなおしゃれなカフェで、珍しく贅沢をする。
次はブルグ劇場に行って、今夜のチケットの確認。夕べ遅くにオーダーしたのでまだ確定されていなかったが、19時に来れば問題無いとの事。で、そこで知ったが、その日の演目はコメディとのこと。しまった、内容をよく知らずに申し込んでしまった。クラシックコンサートかオペラが良かったのに…
まだ時間があったので、オペラ座へ。
ガイドツアーに参加して内部を見学。
そこで知ったが、オペラ座では当日発売のみの立ち見席というものがあって格安で観劇できるとのこと。
二時間くらい前から並ぶのと、三時間の間、立ったままでいなければならないことを除けば、ウィーンフィルの音楽と共に、オペラやバレー、どんなに人気の演目でも安い値段で楽しめるという。
教えてもらった場所に行くと、すでに行列ができ始めていて、日本人の姿もちらほら。
一瞬、ブルグ劇場のものをやめてオペラ座にしようと思ったが、せっかくの機会だから予定通りにしよう。
宿に帰って疲れ果てたけど休む間もなくスーツに着替えて、Xuxoが手配してくれたウィーンのカポエイラグループのところへ挨拶に行く。
着くと意外とものすごい人数のクラス。紹介された人に会ってよろしく言っただけでカポエイラはやらずにすぐに劇場へ。
ナニシニキタンダ、コノニホンジン?って思われただろうな。
ブルク劇場で観劇するもののドイツ語の壁が…
ブルク劇場に着いたらビックリ、日本人1人も居ない!
というより、アジア人も黒人も居ない!
多分、99%はオーストリア人だけだったかも。
あんなに「どこに行っても日本人だらけで、やつらどこにでも居るな〜(笑)」
なんて思ってたけど、この時ほど、他にも日本人居て欲しいと思った事はない。
これもすべて、現地の人が使うっぽいサイトで予約したせい??
他のオーストリア人たちも、この日のこの場所に、東洋人が1人だけいて、かなり怪しんでいる気がするし、
さらに、セキュリティみたいな人たちの見る視線が辛かったけど、トイレの場所を聞くため話しかけると、逆に向こうが動揺してた(笑)
開場して最低ランク用の小汚い階段を一番上まで登る。
貴族が使うような正面の豪華な階段と、ものすごい格差!
馬蹄型の劇場を上から見下ろすと、やっぱり格式高いだけあって雰囲気は良い。
時間があるのでうろちょろしてちると、係りの人が1人、とっておきのクリムト壁画が有るから見てくると良いと教えてくれた。
その人はとても日本びいきで、親切に行き方や見所を知らせてくれた。
行ってみると、今までに見た事がないクリムトの絵があった。
人物の顔や独特の色彩が確かにクリムトだった。
さて、開演の呼び鈴がなり急いで席まで戻る。
内容はもちろんドイツ語だから、話している内容はまったく分からん!
すでに何日もオーストリアに居るのに、いまだに覚えたフレーズは、ダンケシューンだけ。
イエスとノーもなんて言うか知らないという不勉強さ。
とにかく、劇はジェスチャーや間で笑わせる部分だけはなんとか一緒に笑っていたけど、まあ、連日平均睡眠時間が5,6時間だったので、けっこう寝させてもらいました。
途中休憩の時、さっきの係りの人がドイツ語だけど内容は分かるか?と聞かれて、まあまあ、と見栄を張ってしまうハト。
やっぱり、内容的にはオペラ座へ行っておけば良かったと思ったけど、まあ珍妙な経験ができたので良しとしよう。
帰り道、駅のスタンドでファストフード中華のヌードルをスーツのまま立ち食い。アメリカ映画でよく出てくるけど、なんでこんなに食べにくい形なの?
23時すぎに宿に帰って、明朝未明に出発するための準備をして寝る。
ウィーンからプラハへ
3/9 金 曇り
早朝、5時前に起きて、長距離列車の発着駅へ地下鉄で向かう。
ウィーンの地下鉄、朝の5時から通常スケジュールで稼働。時刻表みると、深夜だけは本数が少ないものの、始発から晩まで同じ本数。
ピークが無いのか?
チェコ行き列車の乗車駅は、ハトの宿があったウィーン西駅から反対側のPraterstern駅。
プラハまで60€とかなり高いが、どうやらバスの方が遥かに安くて時間も大きく変わらないらしい。
それでも、長距離列車EC(ユーロシティ)に乗り揺られているとまた知らない間に国境を超え、いよいよ秘境(?)チェコへ。
ときおり停まる駅の名前はドイツ語以上に発音がまったく分からない上、建物もオーストリアの小綺麗なものと違って、小汚かったり壊れていたり古かったり。
そういえば、オーストリアでは変な法律があって、車は誰も決められた走行数までしか乗れず、買い換えなければならないらしい。
だから、街を走っているのを見ると古い車は一台も無い。
こんな一例からも、オーストリアは綺麗な街になるのだなと思った。
とにかく、チェコの国土を列車はひた走る。
国境を越えてから数時間の範囲ではあたり一面、5cmくらいの雪に覆われている。
始発からはコンパートメントで、ハト1人のおっさん部屋だったのに、途中の駅からチェコ女性達が乗り込んで来て、女の子部屋に変わってしまった。
ひょっとしてみな十代なのか?東欧の女性は、すごくキレイ。
プラハ到着 市内観光とプラハ城へ
速攻でベルリン行のチケットを買っうが、乗車プラットホームは出発時刻の20分前に掲示板を見ないと分からないとのこと。
まあ、余裕を持って駅に着いてれば大丈夫でしょう。
コインロッカーへ荷物を預けようとするも、チェコのお金でないと使えない。
仕方なくATMで下ろすも、1000=5000円くらい単位でしかおろせない。
く、たかが二時間の滞在の分際で…
チェコ紙幣をゲット後、コインを手に入れるためにお店に探してキョロキョロしていると、突然チェコ警察に呼び止められる。
結局、パスポートをチェックされただけで解放。
そんなに怪しかったのか?ハト?
そんなこんなで、プラハで残された時間は、一時間半になってしまう。
まずは、観光の目玉プラハ城へ向かうため地下鉄に乗るが、何を間違えたか痛恨の路線の選択ミス。郊外へ向かってしまう。
途中で気づいて戻るがかなりの時間のロス。
ちなみに、プラハの地下鉄はとてもかっこいい!
結局、時間的に城はあきらめて、一つ手前の観光名所の橋に行く駅で降りる。
橋の建築は古くて、歩行者天国。
出店や似顔絵書きなど、人でいっぱいだった。
結果的に、ここでバナネーラ写真撮るべきだったけど、こんな人混みの中じゃ恥ずかしすぐるので、いい場所&観光客の居ないところを求めて歩き続ける。
橋を渡り切ると、これまた素敵な街並みが続いている。
プラハってステキやん!
それにつられて歩いて行き、結局、丘のてっぺんにある城までいってしまった。
帰りは急げばギリギリ間に合うだろう。
城の中心は大聖堂。そこへ向かう途中でおみやげショップがあり、ついつられて入ってしまうと、良さげなものがたくさん。
ああ、チェコはアルフォンス・ミシャの国だった!
コーヒーカップに、分厚いカレンダーなどを買い込んでしまう。
ふと時計を見ると、列車の出発時刻まであと40分!やばい、こんな遠くじゃ間に合わん!
タクシーで速攻帰るぞ!
と、思うものの、目の前に大聖堂の入り口が!
パリのノートルダムにロンドンのウエストミンスター寺院、有名無名問わず様々な聖堂を制覇して来たほどハトは聖堂好き。
ここは、リスクを冒してでも行かねばならない!
中はステンドグラスにちょうど昼の光があたり、ものすごくキレイに輝いている。すばらしい!
実は、後で知ったのだが、もう数歩先にミュシャのステンドグラスもあったのだそうな。
く、プラハめ、いつかリベンジしてやる!
急いでプラハ駅へ戻る
とにかく、大聖堂内には数分の滞在で外に出てタクシー捕まえようと進むと、ちょうど正午少し前。
入口の門では、観光の目玉、プラハ城の衛兵の交代が始まりそう。
こんな時になんてこったい!一応、歩きながら見てしまう。
あと30分しかない!ふもとの駅まで早足で駆け下り、中央駅に着いて荷物をピックアップ
あと5分で出発の時刻!
銀河鉄道999のテツロウばりに、駆け込み乗車しなければならないのか?!
急いで二階の掲示板で確認すると、、、
列車が15分遅れてるとのこと…
結局、プラハではまともなバナネーラが撮れなかった。
しょうがないので、手抜きだけどここで撮っておくか。
プラハからベルリンへ
無事に列車に乗り、プラハからベルリンまでは約5時間弱の旅。
プラハ〜ドレスデン間はずっとエルベ川沿いを下るので情緒がある。
こんな素敵な路線って知ってたら川側に座ったのに!プラハからの列車はけっこうな混み具合。
チェコからドイツへ入る国境越えにはまた気付かなかったけど、家が小綺麗になっているので自分がドイツにいることを確認することができる。
なんて、チェコに失礼なやつ。