リンツ到着 メストレ・Xuxoに会う
意外とけっこう大きな街。
中央駅からバスで直接、10分くらい乗ってカポエイラ教室のある場所へ向かう。
降りてから、住所を頼りに探すが見つからないので電話。
iPhoneすごい、すぐ掛けられた。よく調べたら国際電話扱いorz
見覚えのある人が、通りまで迎えに来てくれたが、結局アカデミアは大きな学校の中。
これは簡単には分からないはずだ。
中では、子供が10人くらいで練習してた。
それはすぐに終わって、大人クラス。
パラパラ増えて、結局10人くらい。
海外でワークショップをやれば超満員の人気メストレなのに、田舎町だと少なくてもったいない。
カポエイラの練習は、18時から19時半まで、数日ぶり&睡眠不足&旅疲れにはキツかった。
メストレ・Xuxoクラス これがマンジンガだ!
簡単な、ヘジョナゥ系の2人組セクエンシア。
Xuxoが相手になって、直接見本を見せてくれた。
が、相変わらず、マンジンガがすごい!セクエンシアなので、次の動きが分かっているのに、どうしても避けられない。
カポエイラをある程度やっていると、「相手の近くの方が安全」とか、「相手が近くで蹴りをしてくるならハステーラを掛けやすいよね」って、考えになるけど、メストレレベル相手だと、それも都市伝説に過ぎないということを思い知らされる。
なぜなら、まず、近くの間合いでは、体全体や幻惑する動きで視界のほとんどを奪われて、状況が分からなくさせられる。
自分が唯一目にできる部分が少しだけあるにはあるのだが、それは相手のマンジンガな動きだけなので、100%相手の手のひらで踊らされている状態になっているという。
何回やってもらっても、フェイクの動きと分かっているのに、それを体が勝手に真剣に避けてしまう。
Xuxoは、本当に避けるのではなく、こうこうこうやるんだと言ってくるが、あなたのフェイクがリアル過ぎてフェイクとして動けないんだってば(汗)
カポエイラの中では、魔法って本当に存在するようです。
夜のカポエイラ練習第二部 初心者クラス
その日は、20時から車で20分ほど離れた場所にある郊外の大学で超初心者クラス。
参加者の積極性の無さ、レスポンスの無さ、クローズドな感じは、日本ぽくて、オーストリア人に親しみが湧いた。
ようやく、カポエイラ初日が終わった。
近くのレストランにXuxoと二人で行くと22時を回っていた。
カポエイラの話や、キビは昼も夜もマシーンな話、リンツ以外のチョイスもあるはずなカポエイラの拠点の話なんぞをする。
ちなみに、最近の彼はもっぱらヘジョナゥ系のなんだそうな。
ここ数年はアンゴラよりなカポエイラだと思っていたけど、また変えたそうだ。
それなら、よっぽどの理由があるかと思ったら、単にメストレ・サンパイオが近々来る予定だからなそうな。
彼は、アンゴラな動きをしないからね。。。って、えっ!?それだけの理由?
でも、最後はお互いに、自分の子供の話で盛り上がる。
向こうは2歳の子どもモデルの女の子。
こっちは、1歳男の子と3歳の女の子。
その日の宿、ユースホステルへ送ってもらってベッドに着くともう1時を過ぎていた。
リンツ2日目 昼間はウィーンへ一時遠征
3/6 火曜 快晴 7℃
リンツのへんぴな場所にあるユースホステルは、殺風景だけど小綺麗で、四人部屋を貸切状態。
だけど、連泊出来なかったので、中央駅へ向かう。
ツーリストインフォに宿を聞くが、トラムで10分先にある中央広場の別の案内所でないと宿は探せないとの回答。
まったく使えん!
Google先生に相談して、中央駅から徒歩7分の安宿発見。
ちなみに、オーストリアのWi-Fi環境は素晴らしい。
中央駅では無料Wi-Fiがあるので、iPhoneで自分で探せたというわけだ。
早速、宿に荷物を置いて中央駅へ戻り、ウィーン行のチケットをチェックする。
リンツに一日居てもやる事が無いので、昼間はウィーンにでも行ってこようかというわけだ。
調べるとリンツからは約2時間、夜の練習に間に合わせるためには3時間半のウィーン滞在でトンボ帰りしなければ。。。
まるで、マルタ時代の悪夢再びのようで、中々ウィーンに普通の時間滞在というリベンジが果たせない。
シチリア日記 -ただいまマルタ・おまけのウィーン-
悩んだけど行くことに。片道31€
ウィーン到着 クリムトに会いに
ウィーン西駅到着。
目指すは、クリムトの絵があるという、シェーンブルン宮殿、西駅からトラム(路面電車)で七つ目、約10分。
シシーチケットという入場時間制限の無いチケットで、即入場。
時間無いから、最速でクリムトの元へ行こうと係りに聞くと、そんな絵はここには無いという。。。
オーメウデウス!
とりあえず、ロココ、バロックのインテリアは好きなので一通り見て回ることに。所要時間1時間。
受付にクリムトの絵の場所を聞くと、どうやらベルベデーレ宮殿というとこらしい。
結局タクる。
シェーンブルン宮殿からベルベデーレ宮殿まで、タクシーは、12€で20分くらい。
まったくボラれる気配は無かった。
安心安全な国オーストリア。
15€渡して釣りはとっとけとカッコつける。チップ要らない国のようだ。
ついに栗本(クリムト)さん、そのお弟子の荒木飛呂彦(シーレ)さん。
意外なことに、美空ひばりさんにもご対面。ここは日本か?
※ベルベデーレにはシーレのこの絵があるわけではないが参考のため
自分のお土産に、クリムトマグカップ金色うずまきを買う。
宮殿の広い庭園を歩いて大通りを抜ける。ベルベデーレ宮殿から西駅へは、タクって15分らしいから、路線マップを調べる。
地図無しの町歩きは、かなり無謀。さっぱりわかんなかったが、トラムと地下鉄を乗り継ぎ、西駅へ行けることが判明。
余裕で駅につき、券売機でチケットを買おうとするも、クレジットカードの読み取りがうまくいかない。
あせる。
こんな時は、しっかり確実にカードの挿し入れをする。
できた。
ケバブを買い、列車内でほおばる。
栄養の偏りが気になるがファーストフードと朝手作りのサンドイッチなど簡単な食事が多い。
今回の旅も、普通の旅行者の楽しみの一つ食事を犠牲にしつつ駆け足な旅程。
早くリンツに戻らねば、夜のカポエイラクラスに間に合わない!
ウィーンからリンツは、初のコンパートメント。
普段は面倒の無い1人席が好みだが、行きの飛行機でみたハリーポッターみたいな気分で列車席に座るのもヨーロッパの鉄道旅では悪くない。
再びリンツ到着 メストレ・Xuxoクラス2日目
ホテルに荷物を置いてXuxoのクラスへ歩いて行く。
18:30にギリギリ間に合って、今日はアドバンスクラス。
内容自体は簡単だった。でも、難しい。
ワークショップは、楽しさ重視、あげあげな感じだけど、普通のクラスは地味でけっこう大変。
Xuxoのケツ筋はドブラォンが乗るくらいすごいけど、そこまで盛り上がる理由が分かった。
ジンガだけでも、ものすごい筋トレ状態!
一時間半のクラスを大きく三種類の動きだけ。でもみっちり。
・ジンガ(表現)
・蹴り練習
・それを使った2人組練習
終わったら、また昨日と同じ次の場所、郊外の大学へ。
この日は、20時からアフロブラジリアンコンテンポラリーダンス(?)のクラス。参加者10人強
ダンスアフロの動きは、ぜひカポエイラのウォーミングアップに取り入れたい!
終わってから数人でまた近くのレストランへ。
この日もXuxoが1番盛り上がっていたのは子どもの話。わかるわかる。
また送ってもらってホテルへ。
リンツ3日目最終日 メストレ・Xuxoとリンツ観光 凍った湖を一周
3/7晴れ 6℃くらい
翌朝、この日はXuxoがリンツ観光に連れていってくれるとのこと。
待ち合わせ時間前にウィーンの宿とクラシックコンサートのチケット予約取らなきゃ。
センター広場のツーリストインフォへ朝一で行くとまだ空いてない。。。
とりあえず、恒例の世界でバナネーラinリンツ
9時にオープンしたものの、結局、リンツ外の事は何も出来ないとのつれない返事。
電話だけ掛けてもらって、自分で予約を取ることに。
ホテルへ戻って、今夜のコンサートをWi-Fiでオンライン予約。
オーストリアは、街の至る所にホットスポットがあってかなり便利。ただし、オープンなWi-Fiはセキュリティ的に不安があるから、そういうとこではクレジットカードを使うべきではないのだが、まあ今回は背に腹は変えられない。
結局、この日、3/7にやってるコンサートは、シェーンブルン宮殿のものしか無いのでそれを予約。
後ろの方の席だけど、たったの4000円くらい。
本場ウィーンでしかもシェーンブルン宮殿(世界遺産)で、こんな値段でコンサートが楽しめるなんて、すばらしい♪
待ち合わせ時間、Xuxoにピックアップしてもらって観光に出発。彼がお気に入りの湖へ。
湖は凍っていて場所によっては立てそうだけど二人ともチキンなので結局立たなかった。
一周歩いて色々な話を。
夏になるとこの湖の一部では、ヌーディストビーチ状態になるという。
いや、ヌーディストレイクと言うべきか?
確かに、ドイツ系の人は、人前で裸になるのが平気だが、そのヌーディストな場所では男も女も子どもも年寄りも、若い女性だって平気で裸になるという。
もちろん、彼の生徒たちも練習後は全裸で日光浴してたそうな。
ある日、彼のイベントがあって、メストレ・スアスナやコブラマンサ、バイアーノと一緒に湖の周りをランニングしているとその光景に出会ったという。
さすがに、ヌーディスト事情を聞いてもスアスナやコブラマンサは脱がなかったらしいが、バイアーノは喜んでブラブラさせながら走ったらしい。
メストレ・Xuxoとリンツ観光 丘の上の教会
この日のリンツ、天気は良いけど、かなり寒くて鼻水出てきた。
車まで戻って次は丘の上の教会へ。ここからはリンツの街並みが見渡せる。
グループの話を色々した。以前から彼に聞きたかったことだ。
帰り道では、ハトがポル語の「ヴァイトマノクゥ」のフレーズを初めて教わったのはXuxoからだったが、その話を当の本人は覚えてなくてキビのせいにしていた。
次はブルーノというサルバドール出身の生徒を呼びに行く。
待ってる間に、オーストリア人の話。親切で清潔、安全で真面目だけど、冷たくてクローズド。
まるで日本人だと思った。ハトも海外からのゲストにはもっとフレンドリーにオープンにならなければと思ったりした。
三人で日本食レストランへ。
って、中華料理店やん。
Xuxoは典型的な、日本と中国を混同していて、箸を使ったことがないブラジル人。
ちなみに、席に車の鍵やらなんかを置いて平気なブラジル人。
どうやらリンツはとても安全な街らしい。
彼は何回もイベントのお金が入った大金を置き忘れた事があるそうだが、全て無事に戻ってきたという。
って、大金を置き忘れるなんて…
10月に日本に来る予定らしいが、幻滅しなければ良いけど。
最後のメストレ・Xuxoクラス 雰囲気作り
急いで食事を終わらせて、すぐに次の場所へ。
13:30から、郊外の職業訓練校みたいな場所で、10代くらいの若者に無料カポエイラ体験クラス。
約20人、興味がある子もそうで無い子もいる中、雰囲気を作るのがうまい。
まずは、手と足踏みでリズムを作る遊び。みんな笑顔で夢中になって挑戦。ドゥンカッ!
そして、指差されたらイエスと答えるゲーム。
雰囲気が出来上がったところでおもむろにカポエイラに移行。
要所要所で魅せ技を出して、グッと掴んで、笑いを随所に散りばめなごませるセンスはさすが!
体験教室が終わったら急いでリンツの駅へ。
車中では、いかに雰囲気を作ることが大変かを聞いた。
ちゃんと計算してやっていたんだ!
駅前でXuxoとブルーノとお別れ。
ありがとうメストレ・Xuxo!
リンツでのカポエイラはとても楽しかったよ!