超久々の投稿です。
ふと、「自分はなぜカポエイラをするのか?」ということが気になったので、思いつくままに書いてみたいと思います。
なぜカポエイラを始めたのか?
始めたての頃は、単純に「見た目がかっこいいから」が理由でした。
何度か話していますが、海外のテレビCMで見た、浜辺で男女2人が当たることなく次々とキックを繰り出しているところが、とてもかっこよく見えたので、それを自分でもやってみたいと思ったことが最初でした。
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カポエイラCM(Nokia)
ハトがカポエイラを始めるきっかけになったCMです。 このテレビCMを見てから、ハトがカポエイラを続けることになった理由がこちらです↓
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東京でカポエイラグループを見つけ、しばらくそこでトレーニングしていると、さらに次々と面白い点が見つかりました。
- ハラハラドキドキする
- 負けまいと燃える
- テンション上がる
- 色々な技を覚えるのが楽しい
- 仲間ができた
- 日本の価値観と全く違う異文化や哲学が面白い
コミュ障なそれまでの自分は、マウンテンバイクやボルダリングなど、一人でできる趣味ばかり色々なことに手を出していたものの、四六時中そのことを考えているほど熱中することは無く、冷めた人間だと思っていました。
それがなぜか、人を相手にするカポエイラに手を出してしまい、個人競技よりも人相手のカポエイラの方が、はるかに面白いと感じてしまったわけです。
例えるなら、テレビゲームでコンピューター相手に対戦するよりも、友達と対戦した方が100倍面白いといった感覚です。
ここまでも世間的に見たら、十分に趣味に熱中した人間でしたが、これだけなら普通に熱心なカポエイラファン程度で終わったことだと思います。
その後、私が自分でカポエイラグループを作るほどまでに熱中することになる決定的な出来事がありました。
なぜカポエイラに取り憑かれたのか?
カポエイラにのめり込み始めた私は、海外で本格的にカポエイラを習ってみたいと思い留学を決意しました。
とはいえ、ブラジルに行くほどまで熱中していたわけではなく、語学の上達も兼ね英語圏のイギリスを選びました。
日本と違い、欧米にはブラジル人のマスターが多く出稼ぎに来ていたからです。
そして、イギリスはロンドンで色々なカポエイラグループを見て回って、ある団体のホーダ(カポエイラのゲーム)でのこと。
40畳ほどのそこそこ広い部屋で、約50人ほどのカポエイラの生徒たちが集まって熱気ムンムンにカポエイラに興じていました。
ゲームの終盤、全員が立ち上がり人垣を小さくするとテンションMaxで大盛り上がり!皆、興奮しながら飛び跳ねて全員で歌をうたっていました。
新参者の私は輪の外側に位置しながらも、外国人ズの熱狂にアテられて一緒に大声で歌をうたったり飛び跳ねたりしていました。
その場の盛り上がりと全員の歌声が一体となって最高潮に達し、究極に興奮した瞬間、背中の毛が逆立ち「ゾクゾク~!」と震えたのを感じました。
アドレナリンや幸せホルモンなど、脳内麻薬が一気に分泌されたのでしょう。大興奮を覚えたわけです。
これが私がカポエイラを今でも続けている理由です。
あの大興奮をもう一度味わいたくて、あの興奮を再現するために、多くの仲間や熱狂が必要なために、グループを作り人を集めているのです。
まとめ
その後、ブラジルへ行ったり、大人数のカポエイラの集まりにも参加しましたが、後にも先にもその興奮を味わったことはありません。
人の背中をゾクゾクさせるような大興奮は、フェスやライブのように色々な条件が揃った時に現れる奇跡のようなものなのでしょう。
それでも、たった一度きりの脳内麻薬が強烈過ぎて、20年経っても忘れらず。自分が再度体験するためにも、他の人にもぜひこの強烈な体験に溺れてもらうためにも、まだまだ私のカポエイラは続いていきます。
これが、私がカポエイラをする理由です。