結論から言うと、子どもっていうのは、すでにカポエイリスタとして大切な性質を多く持っているからだと思うのです。
それもあって、上達が速いのではないかなと。
今回は、まあ、そんな話です。
鹿児島でのカポエイラ合宿に参加した際、
ハトも子ども&初心者のクラスを担当する機会がありました。
カポエイラの蹴りや技の練習は、すでに他の達人たちが教えている事でしょうから、
ハトはあえて一般的なカポエイラの動きから離れたような練習をしてみました。
と、言っても、カポエイラのフンダメント(基礎・予備知識)に関わるとても大事なポイントです。
参加者は、大人が4,5人と子ども(小学生)が5,6人でしたが、
両者に同時に教えていて、その違いがよりハッキリと見えてきた次第です。
具体的にどのあたりが、「子どもはカポエイリスタの性質を元から多く持っている」かというと、
・質問するとちゃんと反応を返す
・カポエイラを楽しんでいる
・体を使って自由に表現しようとする
・頭の中の鎖が少ない
・無邪気で変なプライドが無い
・そもそも遊びが好き
・競争心がある
といった感じでしょうか?
東京でもそうですが、大人だとクラスの中で何か質問をしても、まず間違いなく反応が返ってきません(笑)
「カポエイラは、体を使った質問と答えのやりとりです。同様に、先生が口で質問をしたら、反応を返しましょうね!」
と、教えた後に、ようやくクラスの1/3が返事をしてくれるようになります。
その点、子どもたちはこっちの質問にぐいぐい反応してくれます。
また、大人は自己表現が苦手な人が多いですね。
カポエイラは自由のために闘うもののはずですが、大人は自らを不自由な状態に縛り付けていて、そこから中々自分を解放しにくいようで、基本的にガチガチですね。
自己表現と聞くと難しそうですが、要は「思いつくままに自分の好きにして良い」という事です。
ここでは、一旦カポエイラを忘れていいから、
・心をリラックスさせて、
・音楽で体の中をいっぱいにさせて、
・あとは体を解放すれば
自然に体が動き出しますが、
子どもの中には、鳥のように手を羽ばたかせている表現力豊かな子もいて、非常に驚かされました☆
我々、大人は考え過ぎなあまり、自分自身で成長に制限を掛けています。
それに比べたら、頭の中の鎖が少ない子どもたちは、
どんどん柔軟に吸収していって、そりゃあ、ぐんぐん上達するわけです。
大人は少しばかり体格や経験で優っているからって子どもたちを見くびらずに、むしろ彼らを手本にした方がいいかもしれないですね♪